キタキチョウ越冬開始宣言

 
 朝方は8℃と昨日より5℃も高かったのですが、曇っている上冷たい風が吹いていて、より寒く感じました。
 日中も曇りがちで、気温は14℃になりましたが、時おり木枯らしが強く吹き、寒々しい一日でした。


 11月5日、日中もおねむ中のキタキチョウ(#1)を確認して以来、越冬の始期はいつにすればよいのかと考えていました。昨季は、12月19日に越冬個体を期せずして追い出した形だったので、始期の問題は検討する必要がありませんでした。

 当初は、キタキチョウが翔んでいる姿を見かけないようになれば越冬の開始だと思っていたのですが、#1がここ2週間一度も日中活動しないことを見ていて、個体差も大きいのではないかと思うようになりました。
 で、日中おねむしたまま活動しないキタキチョウを複数頭確認すれば、その日を越冬開始の始期としようと考えていました。

 それが本日です。
 
 
キタキチョウ #12-01(旧 #1 ♂ シロチョウ科モンキチョウ亜科 12:52)
キタキチョウ #1
 朝夕にも確認していますが、微動だにしません。
 
 
#12-02(旧 #3 ♀ 7:45)
キタキチョウ #3
 
#12-02(12:50)
キタキチョウ #3
 昨夕と同じ場所で1日じっとしていました。触角を格納しているかどうかが異なっています。
 この場所は雨風雪よけには不適当と思われるので、いずれ移動するのではないかと予想しています。
 
 
#5(♀ 8:06)
キタキチョウ #5
キタキチョウ #5
 お隣の崖上の畑との間の陽だまりです。昨季も一とおり探しましたが、ここでは見つかりませんでした。
 お昼や夕方は、取り紛れて忘れてしまい未確認です。^^;
 
 
#6(♀ 8:42)
キタキチョウ #6
キタキチョウ #6
 
#6(12:46)
キタキチョウ #6
 真東に面した崖で、上部は里道になっていて、その上は別のお隣の畑です。ここも昨季一とおり探しましたが、見つかりませんでした。
 この個体は、お昼も触角を格納したままで、夕方もこのままでした。越冬中と思われますが、本日初確認ですので、明日再確認の予定です。
 
 
#7(♂ 10:11)
キタキチョウ #7
キタキチョウ #7
 #6と同じ崖の南寄りの場所で、中央の線が里道、下部の傾斜した線は裏の畑に上がる道です。
 ホラシノブ?(ホングウシダ科)にとまっていますが、見つけたのが遅かったためか触角を立てています。
 ここでの越冬は難しいだろうと思っていると、案の定、お昼にはいなくなっていました。


 #2、#4は欠番です。まだまだ越冬個体がいそうですので、12月に入ってからメッシュ調査の予定です。

 ところで、越冬の始期をいつとするかについてはご異論もおありだろうと思いますが、個体ごとにトレーサーでもつけられるなら別ですが、絶対的なラインは引けない、またはないのだろうと思っています。
 越冬については、観察記録や考察も少なく、今後検討すべき点は多そうです。
 
 
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タグ:   蝶(越冬) 

Comment

No:4274|
いよいよ…キタキチョウ越冬開始宣言されたんですね。
越冬開始の宣言となると・・・確かに、個体差は有るだろうし…難しいですよね。
個体毎の越冬開始ならば、個々の個体で宣言すれば良いが・・・全体的となると・・・うーんんんですね。
例えば、発見該当の内、動いた形跡無しが何%になれば宣言出来るとか・・・uke-enさんが決めれば同調しますよ。
No:4277|エとう
気にもしていなかったのですが越冬する個体が居るのですね。
多くの個体が道路や側溝に翅を残していますが
調べてみる必要がありそうですね。
今年から環境保護基金を作り、毎月フォトを撮り
それも元に図鑑を作ると新しい役員がはりきっています。
色々教えていただいたことをオウム返しに役員に連絡していきます。
No:4278|kucchan さん
おっしゃるとおり、越冬開始を種全体で考えようとするから、無理があるのかも知れません。例えば、早春に見かける場合も一どきにじゃないですし、昨季他のキタキチョウが翔んでいる日中でも、しぶとく寝ている個体がいましたよね。
ただ、種総体として、その地域の気候条件に応じて、いつ頃越冬を始め、いつ頃終えるのかのだいたいのラインはあるはずだと思っています。
本文にも書きましたが、越冬については観察記録や考察をほとんど見かけたことがなく、ウラギンシジミの越冬観察の本がバイブル(コーラン?)です。
No:4279|自然を尋ねる人さん
私も興味を持った一昨年まで、チョウは卵か蛹で厳しい冬を乗り越えているのだと思い込んでいました。なぜなら、幼虫や成虫では、凍死してしまうのじゃないかと考えたからです。
ところが、幼虫や成虫で越冬するものは珍しくなく、一昨年はムラサキシジミ(中途まで)、昨年はキタキチョウの成虫越冬を観察して、感動した記憶があります。

http://ukeminoengei.blog103.fc2.com/blog-entry-594.html
雪中のキタキチョウです。

タテハチョウ科にはかなり多く、アカタテハ、キタテハ、ルリタテハ、テングチョウなどなど、私は観察経験がありませんが、雪の中で撮影されて、どうだ!とやってください。^O^
No:4280|
7頭確認のうち触覚格納から、越冬組の可能性が大なのが4頭確認できたのですね。
チョウの動きから越冬準備もしくは越冬はuke-enさんの言う「触覚格納」が決め手のようですね。

昨年同様の数に近づいていますが10頭位の越冬組が確認できればいいでしょうね。
しかし、厳寒な時期のパトロールはuke-enさんの細身(会っていませんが)の体では大変でしょうが、無理をせず今年も頑張ってくださいよ。
No:4282|
多分一年ぶりの投稿です。
昨年より、貴兄の環境写真を参考に、何とか越冬中のキタキチョウを見つけようと思っているのですが、まだ見つかっておりません。残念。
越冬についての私の推測は、だだ単に温度が下がって動けなくなっているだけのような気がするのですが・・・・?
No:4283|hitori-shizuka さん
触角の格納は寝ている印だと思いますが、暖かい時期に寝ているのを見たことがないので、越冬中に限ってこのような姿勢なのかはよく分かりません。

>昨年同様の数に近づいていますが10頭位の越冬組が確認できればいいでしょうね。
昨年は7頭で1頭を除き全て同じ崖の続きでした。今回は3箇所に分断されているので、観察頭数が増えると嬉しい反面、大変だと恐れています。#1のいる崖に集約されると、少しくらい多くなっても何とかなりそうです。
No:4284|秩父の蝶さん
>多分一年ぶりの投稿です。
歳のせいでしょうか、tef_teffさんからコメントをいただいたとすれば必ず覚えているハズなのですが、記憶がありません。過去のコメントを調べても見当たりません。スミマセン。

>何とか越冬中のキタキチョウを見つけようと思っているのですが、
>まだ見つかっておりません。
あれだけの頭数のキタキチョウをマーキングされているのですから、当然ご覧になっているだろうと拝察しておりました。これでまた胸をそらし過ぎて、そろそろ後ろに倒れそうです。(^^ゞ
背後に崖が迫っている我が家は、人間が住むには適しませんが、キタキチョウの越冬地としてはなかなかのもののようです。^^;
高い崖であることが越冬場所の必須条件だとすると、よそ様の土地では探しにくいでしょうね。

>越冬についての私の推測は、だだ単に温度が下がって動けなくなって
>いるだけのような気がするのですが
気温は重要なファクターだと思いますが、それだけでないような気がしています。何故なら、日中翔んでいる個体がいる日でも、#1はずっとぶら下がったままで、個体差だけでは済まされないような気がするのです。
昨季でも、越冬タテハチョウが翔んでいるような日に観察個体はどれも翔び出さず、翔べないのでなく、翔んではいけないとブレーキをかけるものがあるように思えます。
越冬明けの時期についても、個体ごとに差が見られました。
マーキングされたキタキチョウの越冬と明けを観察されると、その辺りのことが少しは解決の方向に向かうかも知れませんね。
No:4286|
すいません。投稿は私の勘違いだったかもしれません。
そうなんです。おっしゃる通りです。マーキングをしていると移動する個体と移動しない個体があり、移動しない個体は、毎日見られるかというと、そうではなく5日空いたり、7日空いたりするんです。どうも夏場でもじっとしている個体が多いようです。そのあたりからも、キタキチョウの長寿の秘密があるかもしれません。
また、矢田脩の蝶と蛾1974vol.25,№2のキチョウの実験結果からも夏型、秋型とも長寿個体がおり、温度が下がれば下がるほど長寿になっているので、キタキチョウの場合は一般的な休眠越冬ではなく、温度が下がり、ただ単に体が動かなくなっているのでは、と推測したのですが・・・・。
No:4289|秩父の蝶さん
>投稿は私の勘違いだったかもしれません。
先達のtef_teffさんに失礼なことをしたのでなくてよかったです。^O^

>夏場でもじっとしている個体が多いよう
当方でも、7/10に撮影して次は8/17まで間が空いています。早春か夏型の出始め、そしてこの時期しかキタキチョウを追いかけませんので一概には言えませんが、翔んでいるににこんなに空いてるということは、私にはありえないことです。
秋型が死滅して夏型が羽化するまでのタイムラグだろうと思っていましたが、マーキングで確認されているのですから、私にとっては新たな知見です。

休眠越冬ではないケースを考えたことがこれまでありませんが、触角も前翅も格納してじっとしているのは、体温?低下、エネルギーロスを最小限に抑えるためではないかと思っています。

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