キタキチョウ★の個体識別(その1)

 
 朝方は-1℃、昨日からの木枯らしがピープー吹いています。昨日夕方からの雨で霜はほんの少しだったのですが、時折り風花が舞っていました。
 お昼過ぎでやっと7℃、冬が戻ってきて縮こまっている人間を後目に、残っている2頭のキタキチョウ(No.3・No.7)は、じっとがんばっています。


 ところで、一昨日見つけたキタキチョウ★の個体を斑紋(黒点)からNo.5と判断しましたが、雌雄識別、似た蝶識別のご本家(元祖?)「蝶鳥ウォッチング」のYODA さんから、No.5とは別個体ではないかとのご指摘をいただきました。

 越冬キタチョウが休眠している場合、一定姿勢でぶら下がって動かず、前翅も大部分を後翅に畳み込み、触角も格納している状態なので、YODA さんも当然後翅裏を比較されてのことだろうと思いました。
 更に、No.5は左側(左前後翅裏)を外側に向けた状態がほとんどだったので右側からの写真が極めて少なく、一方、比較対照した★の個体は一昨日の記事の4枚目の写真(右後翅裏が判別できる右側からの写真。↓の#1)で、いずれかの写真を反転させて後翅裏を比較されているのだろうと思い込んでいました。

 ですから、理解が及ばない旨返事させていただいたところ、どのように比較対照されたかをYODA さんご自身のブログに写真付きで掲載いただきました。
 それによると、一昨日の記事の5枚目の写真(性標を図示した左側からの写真)と対照して左前翅裏を比較されていて、話がかみ合わないのも当たり前でした。

 そうは言うものの、折角作成した右後翅裏の比較写真ですので、後出しジャンケンで負けたというずっこけたことになるかも知れませんが、ご辛抱ください。
 その上で、左前翅裏なども比較し、No.5でないとするとNo.1、2、4のいずれなのか、継続観察外のNo.8なのかを引き続いて検討してみたいと思っています。


 それでは、
 
左:#1(3/10の★個体) 右:#2(No.5 数少ない右側からの写真を角度調整)
個体比較#1
 前翅裏を考慮しないで後翅裏だけを見る限りでは、斑紋(黒点)の配置や大きさなどがずい分よく似ています。
 
左:#1 右:#3(No.5 左側からの写真を反転し角度調整)
個体比較#2
 当初、頭の中でこのように反転させて比較しました。(^^ゞ
 
左:#2 右:#3
個体比較#3
 要は、裏翅の左右比較です。スレなどを考慮しても、微妙な違いがあり、完全に左右対称とはなっていないように見えます。
 
#1-原図(2012/3/10撮影)
キタキチョウNo.?-#1(原図)
#2-原図(No.5 2012/2/22撮影)
キタキチョウNo.5-#2(原図)
#3-原図(No.5 2012/3/1撮影)
キタキチョウNo.5-#3(原図)
 
 
 これまでもチョウに関して(鳥、花なども)先輩諸氏から何かとお教えいただきましたが、ここまで作業いただいてのご指摘には、恐縮するばかりです。心からお礼申し上げます。
 
 
写真をクリックいただくと、大きくしてご覧いただけます。
 
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タグ:   蝶(越冬) 

Comment

No:3207|
遅くなりましたが、YODAのブログの方に、最初の画像での比較検証図を掲載しました。
斑紋の並び具合はおのずと同種なので近似していますが、並びの間隔など違ってきます。
また翅形そのものが雌雄差をよく示しているように思えてきます。
(私の場合、左右の斑紋を比較して同じ個体と判定することはまずできません。同一個体でさえも全く同一のことはなく、同種であれば自ずと似ている個体も多いからでしょうか)
No:3208|
今過去の画像からの検証だと、この☆♂雄は、これまで♂雄と判定されている#1、#2,#7のいずれにも該当しないようです。
複眼の色あいとか、かなり前に☆になった可能性もあり、これまで目撃できなかった可能性が高い個体と思われます。
No:3209|
ご無沙汰しております^^;
少し、お邪魔しない間に、学者?博士?の様な
観察、研究ぶりに驚いています^^

★になってしまったキタキチョウさんも
また増えてしまったのですね^^;
No:3210|
益々、高度化する記事に、ただただ、唖然とするだけです。
でも、勉強になり、「そーなんだ~」の心境ですよ。
で、私には、
・一番最初の「左:#1(3/10の★個体) 右:#2(No.5)」
・二番目の「左:#1 右:#3(No.5)」
は異なる・・・
そして、三番目の「左:#2 右:#3」は同じ・・・
かなぁ…てな感じですよ。
やはり、ここまでくると、頭がクルクル状態ですよ。 
No:3211|
こんにちは。
今朝、こちらの最低気温は-11.5℃。すっかり冬に逆戻りです!
そちらも寒かったのでしょうね・・・
キタキチョウNo.3とNo.7はまだ頑張っているようで、よかったです。
今年の春は、のんびり過ぎるくらいの方がいいのかもね!
フライトのフライングは、ちょっと心配です・・・

キタキチョウの識別、難しいですねぇ~
YODAさんのブログも拝見してきましたが、
う~ん、どうなんでしょう・・・
今回のブログにこんなに詳しく、比較写真も工夫されて並べていただいてるのだけど、
わたしには、違いがよくわかりません(・_・、)
お二人の熱心さに、ただただ頭が下がります・・・

わたしの心境としましては、この★になったキタキチョウさんが、
uke-enさんが見守ってきたNo.5でないことを、祈りたい気持ちです。
(どの蝶が★になったとしても、悲しいことには変わりはないのだけど…)

冬に逆戻りしちゃったから、uke-enさんの観察もまだまだ続きそうですね。
どうか風邪などひかれませんよう、お気を付けくださいね(^_-)-☆
No:3212|YODA さん
重ね重ねありがとうございます。

>斑紋の並び具合はおのずと同種なので近似しています
そりゃそうですよね。ただ、斑紋の配置、形、大きさなどは差異が認められますので、少ない頭数の範囲でどちらがどちらかなどの判別は可能なように思えます。
ただし、X≠Aの判別は可能でも、X=Bについてはよく似ているという段階にとどまるのでしょうね。

>翅形そのものが雌雄差をよく示しているように思えてきます。
実は私もアレッと思いましたが、そこへ踏み込むと後戻りできなくなりそうで・・・(^^ゞ

>左右の斑紋を比較して同じ個体と判定することはまずできません。
これは、どのくらい違うのだろうというつもりで載せました。案外以上に違いがあって、へぇ!でした。

>この☆♂雄は、これまで♂雄と判定されている#1、#2,#7のいずれにも該当しないようです。
No.7は一番辛抱強くじっとしているので、すり替わっていたりすると驚きます。
残ってるNo.3、7を除いて、♀らしい個体を含む他の個体とは粗々比較しましたが、どれも似ているようでなく消去法と状況証拠でNo.5としました。
状況証拠をいくら積み重ねても、有罪にはできませんね。^^;
No:3213|yumemi さん
>少し、お邪魔しない間に、学者?博士?の様な
>観察、研究ぶりに驚いています^^
3箇月近くも同じチョウを観察していると、親しみがわき、子育てをする親心の気持ちになってきます。それとともになぜだろうという疑問もたくさん出てきますので、専門的な知識もないままああでもないこうでもないと考えています。
私の承知している範囲では、キタキチョウの成蝶越冬を継続的に観察した事例がなさそうで、参考にするものがないから余計です。
(ウラギンシジミの越冬を10年観察し続けた主婦がいらっしゃることを最近知りました。)

科学的にはほど遠く、即物的、感傷的な観察ですが、最近になく一冬をこんなに充実して送れているのは、このヒトたちのおかげです。

>★になってしまったキタキチョウさんも
>また増えてしまったのですね^^;
寂しいですが、全部生き残るなら、この世はキタキチョウだらけになってしまいますね。
AくんからGくんのうちの子の誰かなのか、よそ者!なのか、そこに引っかかっているところですよ。(^^ゞ
No:3214|kucchan さん
>益々、高度化する記事に、ただただ、唖然とするだけです。
>でも、勉強になり、「そーなんだ~」の心境ですよ。
そうお見えになるだけで、エライところに足を踏み込んだ・・・という気持ちです。ただ私も、「そーなんだ~」と思うことは多いですよ。

>一番最初の「左:#1(3/10の★個体) 右:#2(No.5)」は異なる
やはりそうですか。一番似ていたので、これにしとこ、てなもんです。まぁ、そこまでいい加減でもないのですが、あれだけ探したのだから、ほかには居ないハズと・・・(^^ゞ

頭がクルクルになるまでお付き合いいただいて、ありがとうございます。^O^
No:3215|みさとさん
ここ3日ほどはマイナスの朝、今朝は厳しい霜でした。今年はなかなか暖かくならないですね。
-11.5℃とは、一度でも暖かい日があった後では特に、何もされる気が起こりませんね。

>キタキチョウNo.3とNo.7はまだ頑張っているようで
これだけ気温が上がらないとジーッとしたまま、ほかのチョウも翔ばないし、事件がないかと鵜の目鷹の目のマスコミ同様です。(^^ゞ

>フライトのフライングは、ちょっと心配です・・・
???オヤジギャグ?
越冬明けはいつなのでしょうね。気温か、日長か、その両方か、春分の日?気温なら地域により異なる?クエスチョンマーク一杯です。

>キタキチョウの識別、難しいですねぇ~
越冬を観察できる条件がある私がやらなくっちゃ!で、エライところに踏み込んだなぁ、ですよ。

>比較写真も工夫されて並べていただいてるのだけど、
>お二人の熱心さに、ただただ頭が下がります・・・
YODA さんちの識別は、例えばヤマトスジグロシロチョウとスジグロシロチョウなどをご覧いただいても、ホントによく観察されているものだと感心するばかりです。
こちらは似ていないモノマネ、月とスッポンですよ。^^;

>わたしの心境としましては、この★になったキタキチョウさんが、
>見守ってきたNo.5でないことを、祈りたい気持ちです。
よくも悪くも結果を明らかにしたいとの思い入れが、No.5と判断させたようです。
★を見かけると、自然は厳しいものとつくづく思いますね。

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