落し物拾い物(新生蝶 2017-No.16)

 
 朝方は12℃、最高気温は夏日に届かない25℃でした。



 黒系アゲハやコチャバネセセリ、時期のダイミョウセセリなど昨日の雨の翌日だからと期待してパトロールしましたが、風が強くアゲハとヒメウラナミジャノメが多く翔んでいた以外は蝶影の薄い一日でした。
 ベニシジミなどのシジミチョウやシロチョウも数えるほどで、端境期を迎えているように思えました。
 
 
ダイミョウセセリ(♂ セセリチョウ科チャマダラセセリ亜科)
ダイミョウセセリ
 ジャノメ・ポイントの南側のワラビ畑?で見かけました。翅を閉じてテリ張りしていました。
 ダイミョウセセリは開翅したままとまるのが通例で、翅を閉じるのは♂だけとされています。ただ、逆は必ずしも真ならずで、翅を閉じなかったからといって♀とはなりません。

 とりあえずの証拠写真でしたが、ヒメウラナミジャノメにアタックされて見えなくなってしまいました。強そうに構えてるのに、ヒメウラナミジャノメなんぞに負けるなよといった感想でした。(^^ゞ
 同じ場所に戻ってくるだろうと粘ったのですが、なかなか戻ってこないため一回りして再確認すると、
 
ダイミョウセセリ
 15分後のことでした。
 
ダイミョウセセリ
 小飛して、開翅したままカラスノエンドウで吸蜜し始めました。
 傷みの全く見えない新鮮な個体で、羽化間もないものと思われます。

 ダイミョウセセリには、後翅表の白斑列が腹部も含めてクッキリと帯状につながっている関西型と、白斑が全くないか極めて薄い関東型に区分されていますが、当地ではそのどちらでもない中間型とも定義される個体を多く見ています。
 この個体は、毛に覆われているとはいうものの白斑列がかなり薄く、関東型に近い中間型と思われます。
 
(↑のトリミング)
ダイミョウセセリの後翅表拡大図
 clossiana さんのコメントに応じて、ダイミョウセセリの後翅表拡大図を追加しました。
 毛を分けると白斑が見えると思っていましたが、拡大図を見ると、白斑があってもせいぜい一対だけで関東型のようです。(2017/5/8追記)

 ダイミョウセセリは、2016/5/72015/5/102014/5/072013/5/122012/5/132011/5/10がそれぞれお初ですから、出現時期の変動幅が1週間以内におさまっているという珍しいケースです。


 ほかに、裏の畑の尾根付近の蝶道ルートを翔んでいる黒系アゲハを見かけましたが、撮影できませんでした。
 
 
アゲハ(一齢幼虫 アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科)
アゲハ一齢幼虫
 鉢植えのシークァーサーに産みつけられた卵が孵化したようで、新葉が開きかけた同じ枝で2頭見かけました。
 体長は3mm前後でAFもなかなか合焦せず、私の腕と機材ではクッキリと撮影できませんでした。^^;
 
 
ルリタテハ(秋型 タテハチョウ科タテハチョウ亜科 2017/5/6)
ルリタテハ
 ムラサキ・ポイント付近のチャノキの列の間の地面に、白っぽい円マークのようなものが落ちていました。
 
ルリタテハ
 逃げられてもそれほど遠くへは翔ばず、また地面に降りました。秋型ですから越冬明け個体なのですが、鱗粉も割によく残っています。
 4/5のお初の際は情けない写真でしたから、やっとまとも撮影できたという気分です。
 
 
アカタテハ(タテハチョウ科タテハチョウ亜科)
アカタテハ
 これは本日、越冬明けヨレヨレ個体が、デッキ前の花壇でタイムの海をたゆたっているの図です。
 
 
ヤマトシジミ(♂ シジミチョウ科ヒメシジミ亜科 2017/5/6)
ヤマトシジミ
ヤマトシジミ
ヤマトシジミ
 気をつけていると、ヤマトシジミの羽化不全をよく見かけます。個体数が飛び抜けて多いからそう思えるだけでしょうか。
 
 
写真をクリックいただくと、大きくしてご覧いただけます。
 
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タグ:   幼虫  蝶(越冬)  草花  羽化不全 

Comment

No:9181|ダイミョウセセリ
お早うございます。

聞いた事のない蝶です。

セセリチョウは、これから、たくさん出てきますが。

ルリタテハですか。
これも、あまり、聞きません。
No:9182|
このダイミョウは私に言わせれば完全に関東型ですね。“白斑列がかなり薄く”と仰られていますが老眼の私には黒地以外は何も見えません。何か関西での関東型の出現率の方が関東での関西型の出現率より圧倒的に高いような気がします。1頭、見つかっただけでも記録として短報欄に投稿される方もおられますので過去のデータと合わせて、どこかに発表されたら如何ですか。
No:9183|
こんばんわー

今日は暑かったですね。
我が地域(神奈川)では、ツマグロヒョウモンの♀が・・・
更には、同幼虫が蛹になりましたよ。
ダイミョウセセリ・・・この方が居ましたね。
ですが、今季は、まだ、出会ってません。
関東型の姿をお見せしたいのに・・・残念です。
ルリタテハは今季撮影しましたが、アカタテハは
未だ、出会ってません。
我が屋庭に早く来い…です。

No:9184|
初めてルリタテハを見た時はこの瑠璃色模様に感動しましたよ。
しかし、このチョウやダイミョウセセリは少し山手側に行かなければ見られないので今季はまだ出会ってませんよ。
今日もアゲハと黒系アゲハの姿を見かけました。
ミカン(せとか)にそちらと同じ位の幼虫や卵が見られましたが我家では寛大性がありませんよ。
No:9185|mcnj さん
ダイミョウセセリもルリタテハも、我が家周辺ではまぁまぁ見慣れたチョウの部類です。

ダイミョウセセリの食草はヤマノイモ、ナガイモ、オニドコロなどで、ヤマノイモやオニドコロは自生してますので、当地で毎季発生しているものと思われます。とまると開翅して、案外モデルになってくれますから撮影は容易です。

ルリタテハの食草はユリ科ですが、樹液を好むので都市部の公園でも見られます。ただ翔ぶスピードが速く、敏感なことが多いので、撮影は難しい場合も多いですね。
No:9186|clossiana さん
後翅表拡大図を追加し、各季のお初ページにリンクを張っておきましたので、ご覧ください。
関西型に近いもの、関東型に近いもの色々ですが、お初では今季のものが一番関東型らしい個体のようです。

それは別にして、2011の記事を見ると、ダイミョウセセリも知らなくてシャクガで探すという恐ろしいことをして四苦八苦している様子が如実に現れていて、懐かしい反面、大きな顔をして偉そうなことを言える立場じゃないと再認識しましたよ。(^^ゞ

キタキチョウの越冬観察で私が先頭集団の一員だった頃、ある方から雑誌掲載を勧められ、書き始めてはみたもののあっさり挫折した経験があります。それ以来は鬼門と思ってますよ。^^;

No:9187|kucchan さん
当地では、陽射しは厳しかったですがひんやりした風が強く、日陰では快適でした。ただ、風が強いとチョウを見かけなくなるので、それが難点です。

土手のスミレを回っているのですが、翔んでいるツマグロヒョウモンさえ見かけません。アオスジアゲハも同様です。
今日も翔んでいたのは黒系アゲハ、すぐ近くまで来たのにスピード違反で飛翔撮影どころじゃなかったですよ。
No:9188|hitori-shizuka さん
私がルリタテハを初めて見たのは、多分越冬明けのヨレヨレさんだったと思います。どこが瑠璃色やねんとツッコミを入れた記憶があります。(^^ゞ

我が家のアゲハ幼虫の寿命は、家内が見つけるかどうかにかかっています。
薹の立ったパセリでのキアゲハの観察は許してもらいましたから、枯れかけのシークァーサーでも大丈夫かも知れません。^^;
No:9189|端境期
蝶の数が多いと言われていますが当方今年は蝶が多いと感じていません。
端境期ということであれが今は新しい蝶が羽化を待っていると云う事と思いますので楽しみに待っています。
私、黒い蝶を10cmまで近づいて撮れました。
No:9191|自然を尋ねる人さん
今春にチョウが多いとは思いませんが、どこかで適当にそんなことを書いていたでしょうか。ただ、その地域で珍しいものは別にして、見慣れたチョウなら遅かれ早かれ見ることができますね。

越冬明けの個体は、比較的長生きのテングチョウやルリタテハ、アカタテハも少なくなっていて、それ以外はほとんど死滅したようです。
春先の新生蝶でも、よく見かけたシジミチョウやシロチョウは激減して、中に新たに羽化したものが散見される程度です。
端境期といってもアゲハやヒメウラナミジャノメなどはたくさん見られ、種類によって当然羽化時期の差は大きいように思えます。

>黒い蝶を10cmまで近づいて
そんなケースは羽化やその直後しかないけど、飼育の場合以外そんなものは見たことがないなぁと思いながら参上しました。あれぇ!とナヌッ!でした。^O^
No:9192|
こんばんは。
ワラビ畑って? uke-enさんのところではワラビは食べなかったのですか?
こちらは今、ワラビやコシアブラが採れ始めて、
山菜採りの好きな人が数名いますから、食卓は毎日のように山菜祭りです♪
三日連続コシアブラの天ぷらを揚げる羽目になったり・・・
ワラビは煮付けもしますが、飽きてくる頃には味噌をまぶして即席漬けします。
このワラビの味噌漬けが案外好評でして・・・
スミマセン、料理番組になってしまいそう〜

「京都で関東とは、これ如何に!」
我が家の庭には過去に一度だけ訪問がありましたが、もちろん関東型でしたよ。
その個体を再度見てみたのですが、うっすらとした白帯の痕跡が見えてましたから、
こちらの拡大図の方が、より関東っぽく感じました。
ここで再び・・・京都で関東とは、これ如何に!

ヤマトシジミの羽化不全は、目を背けてしまいそうです。
なんか可哀想で・・・
わたしって、見かけによらず心根がやさしいものですから…って、それを自分で言うか?
No:9194|みさとさん
ワラビ畑はお隣です。
とは言いながら、ワラビを食べるのは季節を味わうだけの2~3回、後は人にあげるために採ります。

タラの芽やウドは食べますが、当地ではコシアブラを食べるなんて聞いたこともありません。どんな植物なのかもほとんどの方が知らないような気がします。

そんな大上段でおっしゃられても、ダイミョウセセリの地域型の分水嶺は三重県と言われていて、当村は三重県に接しており、関東型、関西型混在でも不思議はありません。
ただ、関東型とも関西型とも言えないような個体がほとんどで、今回のような関東型の典型は初めてかも知れません。

アゲハの仲間では、羽化不全なんて見たことがありません。ベニシジミなどでも記憶!がありません。
それからすると、毎季羽化不全個体を見かけるヤマトシジミには、何か羽化不全が頻発するような要因があるのでしょうか。年中羽化していて個体数が多いだけではないような気がします。
No:9195|ダイミョウセセリ
初見日が5月7日から13日までの1週間以内に収まるとは興味深いですね。
こちらのデータを洗ってみたところ、変動幅が見られました。
2017/5/4, 2016/4/29, 2015.4/27, 2014.5/11, 2013/4/25, 2012/5/13 13, 15,16年は初見後もよく見られたので早い年だったと言えそうです。
No:9196|twoguitar さん
ダイミョウセセリの出現時期の集中が2~3年なら偶々とも言えるでしょうが、7年ですから気象条件への依存がほとんどない種と考えられます。

当方は、この時期、お出かけや雨の日を除いてフィールドにほぼ日参している状態ですから確実性がありそうですが、twoguitar さんの観察頻度はどのくらいでしょうか。
No:9210|
度々ですみません。拡大写真を貼って頂くなど色々のお気遣いに恐縮です。それにしてもuke-enさんちは中間型を含めて出現率が高いですね。
◎そこら辺のダイミョウは他の地域とは孤立した群れなのかな?
◎出現は春に多いという印象ですか?

見かけたら片っ端から捕獲して写真に撮るなどしてリリースするってことで、かなり精度の高いデータが得られると思いますが、当然のことながら、そんな気も時間もないですよね。
No:9213|clossiana さん
ダイミョウセセリは庭などにも出てきますが、群れというほど個体数は多くありません。地域内で何頭も一どきに見た記憶はありませんね。

地域型の関係もあって、記事にするしないは別にして必ず撮影するようにしています。春と10月の記事が多いですが、終見も考慮している?のだったでしょうか。

捕虫網も持っていないのに、某所の「をカメラに持ち替えてみませんか」にそやそやと言ってるくらいですから、まぁ・・・
とにかく撮影、どれだけ変異があるのか、まとめ記事くらいはモノにしたいですね。

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