ムラサキシジミの訪花性

 
 朝方は6℃、最高気温は17℃、曇り時々晴れ、冷たい北西の風が強く寒い一日でした。




 アサギマダラの終息を宣言したとはいうものの、遅れてきた青年がいるかも知れないと、毎日2回程度はフジバカマ属を回っています。
 
 
ムラサキシジミ(♀ シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)
ムラサキシジミ
 アサギ御用達のサワフジバカマに茶色のチョウが翔び込んだので、確認するとムラサキシジミでした。
 へぇ、こんなところにもとまるんだと思ってると、雲間から陽が射し開翅してくれました。平開してくれたのですが、近づき過ぎて風のためピン大甘になって、こちらの写真にしました。

 傷みのほとんど見えない個体で、これまで当地でのムラサキシジミは年三化と思っていましたが、若しかすると四化個体かも知れません。
 
ムラサキシジミ
 口吻が見えにくいですが、サワフジバカマで吸蜜しています。ムラサキシジミが花で吸蜜しているシーンを見た記憶がありません。

 「フィールドガイド 日本のチョウ」(2012 誠文堂新光社)では「越冬前は訪花性は低い」とされていますが、どのくらい珍しいのか知識がありません。


 自身の記憶力にはさっぱり自信がないので、改めて過去ログを昨日は思いつかなかった「ムラサキシジミ・吸蜜」で and 検索してみると、2014/8/21(ケイトウ)2013/3/9(ハコベ)2012/10/15(ヒヨドリバナ)2012/10/5(ヒヨドリバナ)2010/10/7(ヒヨドリバナ)と5件も見つけました。
 中には、必ずしも越冬前(晩秋)とは言い切れないにしても10月のものあった上、ご丁寧にも「ムラサキシジミが花で吸蜜するのを見たのは初めて」と書いてあるものすら複数記事ありました。(^^ゞ

 まぁ年1回程度ですからムラサキシジミを見かける頻度からは珍しいと言えそうですが、10月のものではほとんどヒヨドリバナで吸蜜していた(写真はなかったが、記事中にオミナエシの例が記載されていた。)という発見もありました。

 実を言えば、記事を書く際、「私の危うい記憶によれば」と冠をつけていたのですが、こんな特徴的なことはまさか忘れないだろうと消してしまいました。
 この件については次から忘れることはないとは思いますが、記憶に頼るものには念のため冠はつけておこうと・・・^^;(2016/11/12追記)

 
 
ウラギンシジミ(♂ シジミチョウ科ウラギンシジミ亜科)
ウラギンシジミ
 ムラサキ・ポイントから翔び出して、チャノキの葉上にとまりました。

 傷みが見えない上、脚元が覚束なさそうで、指を差し出しても逃げないなど、羽化直後ではないかと思われます。
 ただ、触角を格納しているのは通常寝ている証拠なのですが、ウラギンシジミは逆さにぶら下がって寝ますので、どういう状態なのか理解が及びません。




 さて、積み残していた昨日の件です。陽射しが暖かくて風が弱かった昨日はチョウにとっても過ごしやすい日だったようです。
 
 
ムラサキツバメ(♀ シジミチョウ科ミドリシジミ亜科 2016/11/5)
ムラサキツバメ
 この個体だけをムラサキ・ポイントで見かけました。あちらに翔び移ってはすぐ開翅の連続で、一番低い葉上がこの写真です。
 欠けやスレが目立ちます。


 昨日はムラシ・デイとも言うべき日、ムラサキ・ポイントで数個体を同時に見かけ、どれを撮影しようかとウロウロしました。
 
ムラサキシジミ(♀? 2016/11/5)
ムラサキシジミ
 ♂♀識別をためらうほどヨレヨレで、地面に降りてもヨタヨタしていました。
 
ムラサキシジミ(♂ 2016/11/5)
ムラサキシジミ
ムラサキシジミ
 枝込みの枯葉で木漏れ日に開翅してくれました。
 ムラサキシジミは枯葉の上で越冬するのでオッと思ったのですが、低い葉上に出てきて平開しました。厳しい日月を過ごしてきたのか、鱗粉はかなり剥落し、後翅は大きく欠けています。
 
ムラサキシジミ(2016/11/5)
ムラサキシジミ
 昨日はムラシばかりの2ショットです。どちらも↑とは別個体です。
 
 
ルリタテハ(タテハチョウ科タテハチョウ亜科 2016/11/5)
ルリタテハ
ルリタテハ
 ムラサキ・ポイントで、珍しくこんなに近づかせてくれました。
 近くの葉裏にぶら下がっていた気配もあり、寝起きの暖機運転中だったのかも知れません。
 
 
写真をクリックいただくと、大きくしてご覧いただけます。
 
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Comment

No:8587|ムラサキシジミ
お早うございます。

相変わらず、、沢山の蝶達ですね。

やはり、ポイントを持たないと、こう言った写真は、撮れそうもありません。

このところ、秋晴れの、良い天気が続いていますが、。
今日も、よく晴れております。
No:8589|mcnj さん
よく見かける種ならともかくも、大抵の種はおっしゃるとおり決まった場所付近を生息範囲にしているようで、ポイントでなければ探すのは一苦労です。

どこそこにどんなものがいると聞いても、慣れないところではポッと行ってもまず見つけられません。チョウ先輩諸氏は、そこをフィールドにしているお仲間に聞いた上で出かけるようで、地域でそんな仲間の居ない私にはハンデですね。
No:8590|ムラサキシジミの訪花性
フジバカマのところにアサギではなくてムラサキシジミが訪花したとは、
面白い発見ですね。
自分では過去に菜の花での吸蜜を観察していますが、
晩秋の訪花は見たことがありません。
ネットではセイタカアワダチソウや寒椿での吸蜜例があるようです。
No:8591|twoguitar さん
ありがとうございます。
まずは、謝っておきますね。(^^ゞ

記事に追記したとおり、過去ログでムラサキシジミが花で吸蜜しているシーンを見ています。春先には越冬明け個体の吸蜜を見たかも知れないとは思ったのですが、5件も出てくるとは・・・

twoguitar さんを始め、このようなことに造詣の深い方、興味をお持ちの方がご覧になるまでに訂正したかったのですが、こんなに出てきたので言い訳の書きぶりに四苦八苦して間に合いませんでした。
No:8592|
そう言われてみれば、私も吸蜜シーンは見たことがないかも?
「かも」というのは、やはりちゃんと確かめて見なくちゃいけませんね。(^^ゞ
生きものだからエネルギーの補給はしてるはず。
そういう場面に遭遇してみたいです。

こんだけムラサキシジミやツバメが見られるのなら、
集団越冬もみられそうですね!
期待しています。(^O^)/
No:8593|
こんばんは。
ムラサキシジミ、本当にきれいですねぇ〜
でも、いつも木々の葉でお見かけしてるから、
サワフジバカマとムラサキシジミというのは、なんか違和感を感じます。
きっと、蝶の観察日記としては貴重な写真となっているのでしょう。

訪花性という言葉、初めて聞くような気もしますが、
きっとわたしの記憶が薄れているだけなのでしょうね。
uke-enさん、心配しないでください!
「記憶にございません」というのは、政治家の先生方だけではありません。
わたしも「記憶にないなぁ…」なんていうのはしょっちゅうです。
(…って、このわたしが何を言っても慰めにはなりませんね…)

サワフジバカマの花もきれいに咲いて、素敵な一枚ですね。
下の吸蜜シーンも素敵〜♪
この地味な翅裏で、翅を開けば目の覚めるような青紫色・・・
ムラサキシジミなどの大型シジミ三兄弟(三姉妹も)は、
アッと驚かせてくれる蝶たちですね。
ルリタテハさんも同じですが・・・
No:8595|Matsu さん
今回はこたえました。何を観察していたのだろうと思いますね。
こういうことがあるので、表にしてみたりまとめをしたりしていますが、本件は個別のことなので手が回っていません。

ムラサキシジミのエネ補給は、主としてカシ類の新芽の蜜を舐めているのだろうと思っています。しかし、そんなシーンを見た記憶はありませんね。(^^ゞ

集団越冬は2個体の小所帯でいいですから、何とか見つけたいですね。樹が大きいので、どの辺が越冬場所なのかなど勉強しておかなくっちゃ。
No:8596|みさとさん
慰めていただくのはありがたいですが、1件や2件でなく5件ですからねぇ。その多さに打ちのめされていると言っても過言じゃありませんね。
その割に言い訳はしっかりしているし、案外こたえていないのかも知れませんね。

5件のリンク先を見ていただくと、ムラサキシジミ大接写の吸蜜シーンも2件ありますよ。何でここまでの撮影ができているのに覚えていないのかなぁ・・・^^;

本日も、サワフジバカマでムラサキシジミの吸蜜シーンを見かけましたよ。ヒヨドリバナも多いということは、フジバカマ属の蜜を好むのでしょうか。

訪花性はフィールドガイドで覚えた言葉で、よそでは余り見かけた記憶がありませんね。言葉としてはこなれていない感じです。
No:8597|
ここ数日晴れの朝が続いています。
9時を過ぎるとアカタテハ、キタテハ、ウラギンシジミ等沢山の蝶に出合います。
なのにそんな時カメラを持っていません。
だから名前があっているやら間違いなのか?
ただ蝶を見て一人喜んでいます。
No:8599|ムラシ吸蜜
ムラサキシジミの訪花確かに少ないですね!
都合の悪いことは直ぐに忘れるヒメオオですが、
貴兄の記事を読んで数年前(既に記憶が曖昧)
越冬前の個体が埼玉県内中部の公園で吸蜜して
いたことをフト思い出しました。
No:8600|自然を尋ねる人さん
我が家では山の端から朝日が昇るのが午前8時を回るので、午前10時前後でないとチョウが翔ぶような気温になりません。
どんな時でもカメラを持ち歩くようにしていますが、たまたま持っていないときに限って、エッと言うようなシーンを見かけますね。
No:8601|ヒメオオさん
大事なこと、失敗したことなどはよく忘れますが、しょうもないことだけしっかりと覚えています。忘れっぽくなったことは自然の流れだと割り切っていますが、今回のいい加減さには参りました。
このブログは備忘録代わりになっていて、思い出すよすがになっていますね。

ウラナミの交尾シーンの件、ヤマトが寝ている際交尾と見間違えるようなものがあって印象に残っています。説明不足でした、スミマセン。
No:8602|
こんばんわー

サワフジバカマでムラサキシジミが吸蜜中とは・・・
我が家では、元のサワフジバカマが未だに咲いて
くれません(ほんのおしるし程度の咲き具合い)。
ですから、蝶が寄り付いた姿を見た事がありません。
特大の鉢に植えつけたのですが、今季、咲かなければ
処分です(罰として)。
ウラギンシジミは、近場に生殖地があるのか、良く
遊びにきます。
が、会う事に慣れたのか撮影しておりません(我がまま)。
ルリタテハも、最近は飛び回るのみで、撮影機会がありません・・・。
No:8603|kucchan さん
まぁまぁ、もう1年もすればサワフジバカマもしっかり咲いてくれるようになるし、若しかするとアサギマダラが飛来して大騒ぎしなくちゃならなくなりますよ。責任はとれませんけど。^O^
我が家の庭のサワフジバカマも、今季は天気の加減ですっかり痛めつけられました。

見慣れてきたチョウは、撮影にだんだん縁遠くなるので、イベントを設定し、それにかこつけて撮影するようにしています。たまにエッそうなのということに遭遇することがあります。
No:8605|
記憶力は年々、落ちていきます。でも悪いことばかりでもなさそうで、私の場合はすでに何度も読んだはずの本を再読する時、最初に手にした時と同じように新鮮で面白いですし感動すら出来ます。
uke-enさん同様に或る蝶の珍しいシーンを撮れば「やったー」と思いますが以前にも同じシーンを撮っていたなんてことはしょっちゅうです。でも少なくともその撮っている、その瞬間は至福の時間ですよね。難点はすでに持っている本を買ってしまうことかな。。
ムラサキツバメの場合であれば、こちらでも部分年4化のようですからムラサキシジミの年4化もかなりあり得ることだと思います。
No:8608|clossiana さん
こういう不幸?ごとは、私も同じとおっしゃっていただいても癒せないですね。

それはそれとして、本の件は全く同じです。最近は本棚から昔読んだ本を引っ張り出して読んでいますが、推理小説ですら犯人を思い出さないのでお得なことはあります。
本をダブって購入しても、ん?とは思っても読んでるときは気づかず、作家別に整理したときあちゃーですね。^^;

チョウの観察は受身のつもりはないのに、前例がこんなにズラズラ出てくるものかと自分のことながら驚きました。だからと言ってやめるつもりはありませんので、厳しいご指摘をお願いしますね。

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