クロヒカゲ(新生蝶(2015-No.36))

 
 朝方は13℃、陽射しがあったため昨日の朝より暖かく感じました。最高気温は25℃、日向では暑いくらいでしたが、一日風が強く暑さはずい分緩和されました。



 まずは庭です。
 
 
メスグロヒョウモン(♂ タテハチョウ科ドクチョウ亜科)
メスグロヒョウモン ♂
メスグロヒョウモン ♂
 コクタンで吸蜜中です。
 前翅表の性標が何本も見えたので、数えもせずアッ!新顔のミドリヒョウモンだと思ったのですが、翅裏を見て少しがっかりです。と言うのは、メスグロヒョウモンの♂はお初ですが、先日♀を見かけているからです。(^^ゞ

 お天気さえよければ、近々ミドリヒョウモンも見られると思います。
 
 
キタキチョウ(夏型 ♀ シロチョウ科モンキチョウ亜科)
キタキチョウ 夏型 ♀
 鉢植えのダリアで吸蜜中です。
 前翅表の外縁が黒い夏型は5月中頃から見かけていましたが、最近かまけるものが違っていて追いかけないことが多く、これ幸いで載せておきますね。



 さて、ジャノメ・ポイントでは・・・
 
 
クロヒカゲ(♂ タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)
クロヒカゲ ♂
 我が家の畑側で、刈り払ったササの丘?から移動しました。
 ササの丘にはジャノメチョウの仲間がよくとまっていることがありますが、足場として適当なのでしょうか。

 クロヒカゲは2014/8/12、2013/6/24、2012/6/10、2011/9/25がそれぞれお初で、出現時期が一定しないのは我が家周辺での個体数が少ないためと思われます。
 
クロヒカゲ(♀)
クロヒカゲ ♀
 こちらはお隣側、本来のジャノメ・ポイントの中です。
 エライ小さく見えました。
 
 
ヒメジャノメ(♂ タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)
ヒメジャノメ
 クロヒカゲの♀と一緒にいたこの方とは、大きさがそんなに変わらないように見えました。
 
 
ミズイロオナガシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)
ミズイロオナガシジミ
 ササの丘?のすぐ近くのチャの葉にずっととまっていました。開翅する気配がありましたが、なぎ倒されるほどの風だったため開翅シーンは見られませんでした。

 前翅の黒帯長短2本の内側に左右とも黒点があり、今季これまでにこんな斑紋の個体はなかったので第4個体です。ミズイロオナガシジミは個体変異が多いそうですが、個体識別が可能なほどですね。
 昨季1個体をやっと見かけたことに比べると、我が家周辺で個体数が増えているのかなと思われます。
 
 
ヒオドシチョウ(タテハチョウ科タテハチョウ亜科)
ヒオドシチョウ
 我が家裏の畑で唯一の大木、クヌギだろうと思いますが、植えたわけでもないのに樹高10m超に育っています。

 一昨季、チョウ少しとスズメバチたくさんがとまっていたので少しは樹液が出ているようですが、その周囲をヒオドシチョウが翔び回り、見え難い場所にとまりました。ヒオドシチョウの食草はエノキですから産卵のためでなく、樹液が出ている場所があるのでしょうね。

 ヒオドシチョウはこれまで我が家周辺では希少種だったはずですが、本日2個体見かけました。私は知りませんが、近隣にエノキがあるのでしょうね。
 
 
樹液酒場 #1
樹液酒場
 サトキマダラヒカゲ2個体、ヒカゲチョウ2個体が押しくら状態です。
 サトキマダラヒカゲは多いといっても例年並みの個体数のようですが、この木にはヒカゲチョウが別に2個体とまっていました。これまでヒカゲチョウを3個体以上同時に見た記憶がありません。

 樹液酒場 #2では最近チョウもコガネムシも見かけないので、樹液の出が悪いのではないかと思っています。


 何度かのパトロール中、ヤマトシジミを1個体も見かけませんでした。例年なら、歩いているとジャマになるほど翔び立つのですが、ヤマトシジミに何が起こっているのでしょうか。
 
 
写真をクリックいただくと、大きくしてご覧いただけます。
 
関連記事

タグ: ヒョウモン  シロチョウ科  ジャノメチョウ亜科  ゼフ  タテハチョウ科  樹液酒場 

Comment

No:7008|
こんばんわー
ちょっと玄関を出ると蝶が・・・
しかも、我が地域では見かける事のない蝶が・・・
こんなに色んな蝶と遭遇出来れば蝶探索に出かける
気になりますよね。
我が地域では、玉に遭遇する程度で、蝶探索には
程遠いです。
ヤマトシジミは当地域でも殆ど見かけなくなりました。
この現象は全国レベルなのでしょうかね。
No:7010|
uke-enさんのアカシジミ、ミズイロオナガシジミの綺麗な姿に触発されて土曜日に去年見かけた場所に出かけてみましたよ。
しかし、出会えず時期が過ぎたのか?と諦めたのですが昨日、再びミズイロオナガシジミの綺麗な開翅を見せられ、また見かけた場所の林や八栗寺付近を探してみましたよ。残念(ノ_-。)
ウラギンシジミやルジシジミ、サトキマダラ、テングチョウ等には出会えたのですが・・・ヒョウ柄チョウもまだ見れてませ~ん。

コクタンの花や葉をみて気付きましたが、先日のイボタノキとネズミモチの違い葉で簡単に判別出来ますよ。
葉がコクタンのようなカーブは無いものの、似た少し厚い葉がネズミモチでそれに比べてイボタの葉は薄く葉幅も細いですよ。
No:7014|kucchan さん
ツマグロヒョウモンがあれだけ蛹を置いていくのに、吸蜜源がたくさんあって同じスミレ科が食草のほかのヒョウモンをkucchan さんのお庭で全然見かけないのは不思議ですね。

ジャノメ・ポイントに行ってて庭を留守にしていると、庭のコクタンには何が来てるのかと心配になります。身が2~3あればいいのにと夢想してしまいますよ。(^^ゞ
No:7016|hitori-shizuka さん
ミズイロオナガシジミは、当地では今のところ新鮮な個体ばかりですので、当分大丈夫と思われます。関東ではもう末期と聞きますが場所によっていろいろだと思いますよ。
花は昨季より早いですが、チョウはそれほどに思えません。むしろ、開花したのにチョウが出遅れているという状態じゃないでしょうか。

白い花に気をつけてはいますが、そこここで見るのは卯の花かナンテンです。花がなくなると、よほど特徴的な木肌や葉でないと私には分かりません。
No:7018|ヒョウモン類
メスグロあたり、普通に見られているようですね。
MFにはメスグロヒョウモンはいません。
昨年の6月20日号、ヒョウモン3種そろい踏み拝見しました。
滅多に撮れる風景ではないですね。
特に1種1匹ずつというところがすごい。
No:7019|10日の事
環境大臣表彰受賞会場でやけに蝶に詳しい人がいるなと
と思って名刺を戴きました。
その時は気がつきませんでしたが東大薬学部の博士
「にっぽん気候」成るHPの持ち主でした。
袖すりあう人もいろいろと言いますがびっくりです。
No:7020|grassmonblue さん
昨季庭に来たヒョウモンは、個体識別もできませんから数えることもできず、その気にもなりませんでしたが、3種の中では早くにメスグロが多く、遅くにオオウラギンスジが多くなるという印象です。
ミドリの♀はしばしば見かけましたが、♂がしつこく追いかけるためかメスグロは時々、オオウラギンスジは時たまという状態でした。
今季はコクタンもネズミモチも少し開花が早く、雨の日が多くなっていますので、ヒョウモンとタイミングが合うのか心配です。

>1種1匹ずつというところがすごい
種の識別が難しい写真ならもっとスゴイのも・・・
広角レンズを買おうと思っていたのに、喉元過ぎればです。(^^ゞ
No:7021|自然を尋ねる人さん
あちこちで名を売られたのでしょうね。コンサル業が繁盛しそうですね。私のほうは半畳を入れるばかりですが・・・^O^

にっぽん紀行はNHKのテレビ番組だし、薬学部では温暖化によるチョウの北上にも縁がなさそうだし、趣味でしょうか。HPは探しきれませんでした。
No:7022|
メスグロヒョウモンがドクチョウ亜科とはねぇ~。全く知りませんでした。何処がドクチョウなの?って感じです。世の中には色々と細かく調べている人がいるのですね。。ヤマトシジミの怪も是非、突き止めてほしいです。食草とかは健在ですよね?不思議ですね。
No:7023|clossiana さん
>メスグロヒョウモンがドクチョウ亜科とはねぇ~
clossiana さんからそんなことをおっしゃられると、間違いだったかと慌てて確認しましたよ。^^;
ジャノメチョウ科やテングチョウ科などがタテハチョウ科に統一されてしまったので亜科を書くようにしていますが、ドクチョウ亜科の場合毎度毎度引っかかりを覚えます。

>食草とかは健在ですよね?
はぁ、いっぱいあります。カタバミを駆除できれば、ノーベル賞ものでしょうか。(^^ゞ
そちらではヤマトシジミの怪はありませんか。ベニシジミのように5月前後の明確な端境期はないと理解していますが、こんなことは初めてです。
某お方にヤマトシジミの怪調査をお願いしてみましょうか。^O^

コメントの投稿

Comment
管理者にだけ表示を許可する