モンシロチョウ初見日調査

 
 昨日の余波で朝方は12℃もありましたが、午後遅くまで雨で風も強く、最高気温は0:00、最低気温は24:00のパターンになりそうです。

 こんな日はチョウも出てこないだろうと、キタキチョウ越冬のまとめ作業を開始しましたが、総論の段階で行き詰まっています。記事になるのは、雨続きでもなければずい分先のことになりそうです。^^;


 ところで、「my蝶あるばむ」のgrassmonblue さんは、ここ数年全国のモンシロチョウ初見日を調査されています。各地域の初見日には、なるほど、エッ!が混じって興味深く見せていただきました。
 このような調査は、サンプル数が増えるほど精度が上がると思っています。撮影していなくてもかまいませんので、モンシロチョウ初めてご覧になった日と場所(市町村名までで可)を是非ご連絡いただくようお願いします。

 PRをお願いされたわけではありませんが、キタキチョウの越冬観察を行う中で、このようなデータ集積は大切と思った次第です。


 写真は、昨日掲載しなかったチョウです。
 
キタテハ(秋型 タテハチョウ科 2012/3/30撮影)
キタテハ
 ひどくスレていますが、それだから載せなかったのではなく、4回目になるからです。
 今日は雨ですし、あるブログで、越冬個体は傷みがないとそれらしくないとの文面に、それもそうだと思ったからです。(^^ゞ
 
 
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越冬明けと新成蝶

 
 朝方は1℃と久しぶりに氷点下を脱し、背中が熱く感じるほどの陽射しで、昼前には17℃に達しました。

 さすがにキタキチョウも旅立ったのではないかと確認すると、2頭(No.3・No.9)とも健在でした。^^;
 昼食後、温度計の19℃の目盛を横目に再確認すると、どちらもすぐ近くからキタキチョウが翔び立つのを見かけたので、ありがとぉーっと強く手を振りました。うそ!追いかけたけど、写真になりませんでした。(^^ゞ

 いずれもNo.3・No.9と確認できたわけではありませんが、観察個体は全ていなくなったので、キタキチョウ越冬明けを宣言します。\(^O^)/
 念のため、夕方戻っていないかも確認しました。(^^ゞ

 すぐとはいきませんが、忘れないうちにキタキチョウ越冬のまとめを行うつもりでいます。


 最高気温は20℃に達し、越冬組のキタキチョウ、キタテハ、新成蝶のモンシロチョウなどをそれぞれ複数確認しました。
 
モンシロチョウ(春型 シロチョウ科)
モンシロチョウ
 求愛飛翔だろうと眺めていましたが、これでは♂♀すら分かりませんね。(^^ゞ
 PCで見て、右の個体は、右後翅がほとんどなく、左後翅にも欠けがあると分かりましたが、翔んでいる時には違和感がありませんでした。鳥にでも攻撃されたのでしょうか。


 午後、晩秋以降見かけたことのないムラサキシジミやウラギンシジミを探しに進入路を降りたところ、道路端に小さくて白く時々青いチョウが翔んでいました。シジミチョウだろうと見守っていましたが、たくさんあるオオイヌノフグリやハコベでは吸蜜しませんでした。
 
ルリシジミ(♂ シジミチョウ科)
ルリシジミ♂
 証拠写真程度ですが、春の青です。
 目の前をキタテハが過ぎったので一瞬気をとられてるうちに見失ってしまいました。
 
ルリシジミ♂
 すぐ後、東の畑でオオイヌノフグリに吸蜜に来ました。道端は排気ガスやホコリをかぶっていたのでしょうか。

 昨季は3/28にルリシジミを見かけましたので少し遅れ気味ですが、キタキチョウ・フィーバーで今季は意気込みが違っていますので、少しかどうかは一概に言えませんね。(^^ゞ
 
 
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春本番?

 
 朝方は-1℃と冷え込み、弱い霜がありましたが、春風に誘われて気温はグングン上昇し、18℃になりました。

 庭や畑ではチョウやそのほかの虫たちが翔び回っていたので、キタキチョウ2頭(No.3・No.9)にお別れをしようと思ったのですが、とうとう夕方まで動きませんでした。どうなっているのでしょうね。
 
キタキチョウ(♀ シロチョウ科)
キタキチョウ♀
 同時に3頭を確認しましたが、モデルになってくれたのは、スミレで吸蜜中のこのヒトだけでした。
キタキチョウ
(↑のトリミング)
キタキチョウ
 懲りずに飛翔写真ですが、今度は色が・・・^^;
 
キタキチョウ(♂)
キタキチョウ
 真横になっていたので、てっきり★かと思いました。後で性標等を確認しようと、翔んでいる方を追いかけて帰ってくると、もぬけの殻でした。^^;
 生きていたことは嬉しいのですが、ちゃんと確認しておけばと後悔しています。都合4頭を同時に確認したことになります。
 
キタテハ(タテハチョウ科)
キタテハ
 素早いのでなかなか撮影できませんでしたが、キタキチョウNo.3を確認していると、足元の土のう袋にとまりました。左前翅端に欠けが見えます。
キタテハ
 別の半開翅写真では左前翅端の欠けがありませんので、↑とは別個体です。白班が濃くクッキリしています。

 ほかに、モンシロチョウ、黒っぽいタテハチョウを見かけましたが、写真にはなりませんでした。


 代わりに・・・
 
ビロウドツリアブ(ツリアブ科)
ビロウドツリアブ
 早春にしか現れないため、スプリング エフェメラル(春の妖精)と言い習わされていますが、もともとは早春に年一度だけ花をつけるカタクリのような植物を指したものです。
 チョウの代表格は、まだお目にかかったことのないギフチョウでしょうか。

 250㎜での撮影ではこれが限界と思い、100㎜マクロに換装してホバリング撮影にチャレンジしました。
ビロウドツリアブ
(↑のトリミング)
ビロウドツリアブ
ビロウドツリアブ
(↑のトリミング)
ビロウドツリアブ
 アブラナで吸蜜中です。
 飛ぶときには、口吻に前脚を添えるのですね。脚を含めてかなりだらしない姿勢のように見え、とても妖精とは思えません。

 これらの写真を眺めると、限界はウデと自認しました。^^;
 
 
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DEPARTURES ?

 
 朝方は-1℃と冷え込み霜も降りていたので、軒下においたままの鉢物が心配でしたが、何とか大丈夫のようです。
 昨日とは打って変わって荒れ模様、晴れ時々時雨の繰り返し、遠くで雷が鳴っていました。風は冷たかったにもかかわらず11℃、温度計にホンマ?と言いたくなりました。


 で、お約束の昨日のキタキチョウ事件です。


[第一幕]

 日課のパトロールで2頭(No.3・No.7)ともじっとしていたのを確認していましたが、お昼前、11℃になったのを見て再パトロールに出ました。
 No.3をコンデジで撮影しようとしたところ、何の前触れもなく翔びたちました。
 どこへ行ったか分からなくなり、捜索を開始しました。
 
キタキチョウ(No.3 ♀ 2012/3/27撮影以下同じ 11:59)
キタキチョウNo.3
 翔んでいたのを見つけ、畑に着地したところを撮影しました。
 ん?前翅端に何か付いています。と言っても、撮影の時は気づきませんでしたが。
ヨコバイの仲間?(↑とは別の写真)
キタキチョウNo.3
 ツマグロヨコバイだけは知っていますが、大きさ、体型などが似てますので、仲間でないかと思います。
 こうしてトリミングすると、左前翅端に以前からの傷みが見えるので、No.3に間違いないようです。
キタキチョウNo.3
 虫を振り落して別の場所にとまり、その後見失いました。
 
(No.3 13:04)
キタキチョウNo.3
 昼食後、再捜索すると元の場所付近で見つけました。
キタキチョウNo.3
 向きの加減で滅多に撮影できない右裏翅が、撮影しやすくなりました。
キタキチョウNo.3
 この場所は、それまでの居場所()より上部で、大元の場所の隣のシダです。元茶畑の上には青空が広がっていました。


[第二幕]

 第一幕から帰ってくると、我が家前の石垣下約5mあたりの里道付近を黄色いものが翔んでいます。
 
(No.9 ♀ 13:31)?
キタキチョウNo.9
 とまってくれないので飛翔を狙いましたが、さっぱりです。勘を取り戻すといっても、オンシーズンでも「幸せを数えたら 片手にさえ 余る 不幸せ 数えたら (10人分の)両手でも 足りない ♪」ですから、まぁこんなものでしょう。^^;
キタキチョウNo.9
 やっと石垣近くにとまってくれました。
 YODA識別法キタキチョウ編で判別すると、♀のように思えます。
 この写真では個体識別までは難しいので、とりあえずNo.9にしておきます。(この後No.3・No.7を確認)
キタキチョウNo.9
 こんなところに潜りこみました。シダの葉裏にぶら下がっています。
 本年1月にここを探した際は、見つけられなかったのですが、いなかったとは言い切れません。一夜のねぐらでしょうか。
キタキチョウNo.9
 排水管の向こうのリュウノヒゲ?までが我が家の敷地で、その切れたところが居場所です。崖といっても、地上1m余りです。
キタキチョウNo.9
 追っかけたからでないと、これではとても見つけられそうにありませんね。

 越冬と言えるかどうか難しいですが、本日夕方もこのままでした。


 昨日の段階では、お芝居はここで終幕だったのですが、本日また幕が上がりました。

[第三幕]

 第一幕があったので、昨日第二幕との間に、No.7を恐る恐る撮影しました。
 
(No.7 ♂ 12:52)?
キタキチョウNo.7
 今朝もじっとしていたので、晴れたり降ったりではお休みだと思っていました。
 ところが、16:20頃下を通ると見当たりません。辺りのシダ裏や崖下を中心に探しましたが、見つけられませんでした。
 昨日モンシロチョウを見かけたくらいですから、旅立っても不思議ではありませんが、翔んでいるところを見られなかったのはとても残念です。
 明日、再度捜索してみます。
 
 
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初新成蝶

 
 寒い日が続き、朝方は-1℃と冷え込みましたが、一日陽射しがあり、春の風が気持ちよく、気温は久しぶりに13℃まで達しました。

 越冬中のキタキチョウ2頭(No.3・No.7)などに事件がありましたが、それは別途記事にさせていただきます。^O^

 この陽気に誘われたのか、今季羽化したお初のチョウにお目にかかりました。
 
モンシロチョウ(#1 春型 ♂ 11:51)
モンシロチョウ #1
モンシロチョウ #1
 今季羽化した初見のチョウは、やはりモンシロチョウでした。昨季も3月17日に初蝶でモンシロチョウを見ましたので、一概には言えませんが、10日遅れていることになりますね。
 そりゃぁ、追いかけましたよ。(^^ゞ
 今日羽化したのか、活動もゆっくり目でした。
 
モンシロチョウ(#2 春型 ♂ 13:23)
モンシロチョウ #2
モンシロチョウ #2
モンシロチョウ #2
モンシロチョウ #2
 こちらは全開翅してくれました。
 割合長く滞在してくれましたが、250㎜の撮影のみで、コンデジを近づけるとすぐ逃げられます。

 ところで、「蝶鳥ウォッチング」では、最近モンシロチョウについても裏翅表翅ごとに雌雄識別をされています。このYODA識別法モンシロチョウ編を適用して判別したところ、上記2頭はいずれも♂と思われます。

 さすがのYODA識別法にもモンシロチョウの個体識別はありませんが、前翅表端部の暗色斑や中室前部の暗色鱗を見比べると、形、大きさが異なっていますので、上記2頭は別個体と思われます。
 
 
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卒業見込み

 
 朝方は-1℃、霜は昨日ほどではなく、花壇の花がうっすら白くなっていました。
 風は冷たいながら柔らかでしたが、それでも12℃にしかなりませんでした。

 残っている2頭のキタキチョウ(No.3・No.7)は相変わらずですが、少し留守にしますので、卒業証書を渡せないかも知れません。
 で、前もって卒業写真を撮影しておきました。
 
キタキチョウ(No.3 ♀ シロチョウ科)
キタキチョウNo.3
 何か事情があって元の場所から少し移動してからは、ずっとこのままです。
 
キタキチョウ(No.7 ♂)
キタキチョウNo.7
 最初からずっとこの場所、傾きが変わる程度で同じ姿勢です。

 明日は気温も上がるよう、待っててくれると嬉しいのですが・・・


 ブログタイトルは「受身の園芸」ですから、この時期はチョウに呆けているばかりじゃないのですよ。(^^ゞ
 晩霜が厳しい地域ですので、この時季春本番から初夏の花を植えるのは無理ですが、園芸作業は結構忙しいものです。
 
鉢畑(パンジー・ビオラ・ガーデンシクラメン)
鉢畑
 パンジーやビオラは、軒下でも何度も霜にあっていますが、それにも負けずやっとこんもりしてきました。
 
ガーデンシクラメン(サクラソウ科)
ガーデンシクラメン
 昨年の夏を越した株です、なかなかスクスクとは育ってくれませんが、何とか花が上がってきています。
 ↑のすぐ左のガーデンシクラメンは調達して寄せたものですので、思い入れが違います。できの悪い子供ほど可愛いのでしょうか。(^^ゞ
 
ミセバヤ(ベンケイソウ科)
ミセバヤ
 植え替えたのは何年ぶりでしょうか。ここ2~3年キレイに咲いてくれますので、やっとその気になりました。
 
(ルピナス・ブルーデージー・ベルフラワー)
ルピナスなど
 ルピナス頼みの寄植え、まだ寒いのにブルー系でまとめてみました。(^^ゞ


 次は花壇です。
 
ブッドレア(フジウツギ科)
ブッドレア
フェンネル(茴香(ういきょう) セリ科)
フェンネル
 やっと見つけたブッドレア、こぼれ種を植え付けたフェンネル、統一感がありませんが、下心ありありですね。(^^ゞ
 
ラークスパー(千鳥草 キンポウゲ科)
ラークスパー
 一年草で、宿根草がデルフィニウムですが、この花壇では夏が越せません。
 
ガーベラ(キク科)
ガーベラ
 隣に植えているガザニアより耐寒性に劣るようですが、花壇にビオラしか色合いがないものですから・・・大丈夫かなぁ。^^;
 
 
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春分

 
 朝方は-2℃、花壇の花々はペシャンコ、軒下のパンジー・ビオラもうっすらと霜をかぶっていました。
 暑さ寒さも彼岸までじゃないのと思っていると、陽射しは春のものになりました。ただ風は冷たく、12℃にしかなりませんでした。

 残っている2頭のキタキチョウ(No.3・No.7)は、このくらいの温度ではと思っているのか、動く気配もありませんでした。夜、気温は急降下、明朝も霜になりそうな気配で、君たち分かってるねと言ってあげたくなりました。


 午後、家内に誘われて、先日(と言っても、もう一月以上前になるのですね。)行った岩倉峡に歩きに出かけました。
 
木津川(岩倉峡の吊り橋から撮影)
岩倉峡
 先日と違ったコースをとって林の中を歩くと、風もさえぎられてポカポカ陽気、暑いくらいでした。

 木々で鳥はさえずっていましたが、どのヒトもモデルになってくれません。鵜の目鷹の目で探したチョウも翔んでませんでしたので、今日は散歩と割り切りました。
 一回りして8,000歩を超えそろそろ帰ろうと思っていた頃、目の隅を黒いものが横切りました。
 
ルリタテハ(タテハチョウ科)
ルリタテハ
 離れたところに数秒とまっただけの証拠写真です。^^;
 この時期ですから、やはり越冬個体のようですね。


 午前中、我が家裏の畑で見かけたのは、おなじみさん。
 
キタテハ(タテハチョウ科)
キタテハ
 収穫の際拾いもらしたユズにとまっていました。
 初お目見えの個体よりスレが少な目なので別個体のようですが、比較するつもりはありません。YODA識別法により♂♀も判別できるそうですが、やめときます。^^;
 
 
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キタキチョウ★の個体識別(その2)

 
 長い氷点下を抜けると、そこは雨国だった。(^^ゞ
 昨日の雨で朝方は10℃もありましたが、今日も一日雨模様で、気温は12℃とそれほど高くなりませんでした。
 残っている2頭のキタキチョウ(No.3・No.7)は、雨にも耐えじっとしています。


 ところで、3月10日見つけたキタキチョウ★の個体を斑紋(黒点)からNo.5と判断し、個体識別(その1)で実証しようとしましたが、「蝶鳥ウォッチング」のYODA さんから、比較写真付きでNo.5とは別個体のNo.8(継続観察外)ではないかとの、コメントをいただきました。

 昔から往生際の悪い私は、すんなり引き下がることをいさぎよしとせず?、自分自身の納得のため、残っている2頭(No.3・No.7)以外の個体との比較を試みました。
 いざとりかかってみると、3箇月近くなる数多い写真から適当なものはほとんど見つからず、節を屈しながら何とか集めました。(^^ゞ
 おまけに、これまでデジカメ画像をトリミング、リサイズしていたソフトウェアでは機能が不足していて、新たなソフトウェアを使わざるを得なかったため、四苦八苦の有様でした。

 十分とは言えませんが、現段階での考え方とお受け止めください。
 
 
(左:X 3/10の★個体 ♂・右:No.1 ♂)
No.1との比較図
 No.1との比較です。
 画像で使った○で囲んだ数字は機種依存文字なので、本文では()書きとしました。

(1)(4)No.1には左右とも傷みがあるが、Xには見当たらない。
(2)No.1には筋状の傷みがある。
(3)斑紋の厚みが異なる。

 同じ♂ですが、No.1とは別個体です。
 
 
(左:X ♂・右:No.2 ♂)
No.2との比較図
 No.2との比較です。No.2は左側ばかり向けていましたので、右側からの写真が皆無です。

(5)図示した場所にNo.2は斑紋が続いているがXにはなく、Tの中央左すぐの横棒部分はXが濃い。
(6)斑紋の下の線はXが濃い。
(7)Xにある茶色の斑紋が、No.2にはない。

 同じ♂でかなり似ていて、時間経過により鱗粉が剥落したり、見えていなかった斑紋が現れる可能性もありますが、上記の点を総合的に勘案すると別個体と思われます。
 
 
(左:X ♂・右:No.4 ♀)
No.4との比較図
 No.4との比較です。

(8)Xは性標で♂と確認したが、No.4の後翅第8室の形状は滑らかに先細となっており、♀の特徴を示す。(YODA識別法による。(^^ゞ)
(9)○の大きさは、Xが大きい。
(10)斑紋の大きさは、Xが大きい。
(11)斑紋の形状が異なる。
(12)Xにある茶色の斑紋が、No.4にはない。

 ♂♀の判別からしても、別個体です。
 
 
(左:X ♂・右:No.5 ♀)
No.5との比較図
 先に同一個体としていた問題のNo.5との比較です。

(13)No.5の後翅第8室の形状は滑らかに先細となっており、♀の特徴を示す。
(14)Xの○は正円に近いが、No.5は上下にひしゃげている。
(15)Xの△は頂が上向きだが、No.5は下を向いている。
(16)斑紋の厚みが異なる。

 No.5の元の居場所の近くでXを発見したこともあり、似ている点が多いことも考慮して同一個体としましたが、上記の点から別個体と思われます。


 YODA さんから既に結論をお聞かせいただいていましたが、以上でX=No.8となります。

 越冬キタチョウが休眠している場合、基本的には一定姿勢で葉裏などにぶら下がって動かず、前翅も大部分を後翅に畳み込み、触角も格納している状態なので、裏翅で個体識別が可能としても、必要な要素をすべて撮影できる条件を整えるのは困難と思われます。
 裏翅で個体識別可能な範囲は≠の場合のみで、=の場合はどこまで行っても確定的にはならないようです。かといって、何らかの方法でマーキングするのは、越冬を妨げ、休眠を破ることになりますので、適当な方法とは言えません。

 今回のように7頭を継続観察していても自然の中でのことですので、観察外の個体を見過ごしていたり、他の場所から翔んできたりすることも考えられます。今後の宿題としておきますね。
 
 
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キタキチョウ★の個体識別(その1)

 
 朝方は-1℃、昨日からの木枯らしがピープー吹いています。昨日夕方からの雨で霜はほんの少しだったのですが、時折り風花が舞っていました。
 お昼過ぎでやっと7℃、冬が戻ってきて縮こまっている人間を後目に、残っている2頭のキタキチョウ(No.3・No.7)は、じっとがんばっています。


 ところで、一昨日見つけたキタキチョウ★の個体を斑紋(黒点)からNo.5と判断しましたが、雌雄識別、似た蝶識別のご本家(元祖?)「蝶鳥ウォッチング」のYODA さんから、No.5とは別個体ではないかとのご指摘をいただきました。

 越冬キタチョウが休眠している場合、一定姿勢でぶら下がって動かず、前翅も大部分を後翅に畳み込み、触角も格納している状態なので、YODA さんも当然後翅裏を比較されてのことだろうと思いました。
 更に、No.5は左側(左前後翅裏)を外側に向けた状態がほとんどだったので右側からの写真が極めて少なく、一方、比較対照した★の個体は一昨日の記事の4枚目の写真(右後翅裏が判別できる右側からの写真。↓の#1)で、いずれかの写真を反転させて後翅裏を比較されているのだろうと思い込んでいました。

 ですから、理解が及ばない旨返事させていただいたところ、どのように比較対照されたかをYODA さんご自身のブログに写真付きで掲載いただきました。
 それによると、一昨日の記事の5枚目の写真(性標を図示した左側からの写真)と対照して左前翅裏を比較されていて、話がかみ合わないのも当たり前でした。

 そうは言うものの、折角作成した右後翅裏の比較写真ですので、後出しジャンケンで負けたというずっこけたことになるかも知れませんが、ご辛抱ください。
 その上で、左前翅裏なども比較し、No.5でないとするとNo.1、2、4のいずれなのか、継続観察外のNo.8なのかを引き続いて検討してみたいと思っています。


 それでは、
 
左:#1(3/10の★個体) 右:#2(No.5 数少ない右側からの写真を角度調整)
個体比較#1
 前翅裏を考慮しないで後翅裏だけを見る限りでは、斑紋(黒点)の配置や大きさなどがずい分よく似ています。
 
左:#1 右:#3(No.5 左側からの写真を反転し角度調整)
個体比較#2
 当初、頭の中でこのように反転させて比較しました。(^^ゞ
 
左:#2 右:#3
個体比較#3
 要は、裏翅の左右比較です。スレなどを考慮しても、微妙な違いがあり、完全に左右対称とはなっていないように見えます。
 
#1-原図(2012/3/10撮影)
キタキチョウNo.?-#1(原図)
#2-原図(No.5 2012/2/22撮影)
キタキチョウNo.5-#2(原図)
#3-原図(No.5 2012/3/1撮影)
キタキチョウNo.5-#3(原図)
 
 
 これまでもチョウに関して(鳥、花なども)先輩諸氏から何かとお教えいただきましたが、ここまで作業いただいてのご指摘には、恐縮するばかりです。心からお礼申し上げます。
 
 
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キタキチョウの性標

 
 昨日は一日雨でやみ間もなかったので、No.3の安否確認をしませんでした。そのため、朝は5℃と気温は低めでしたが、早めにパトロールしました。
 
キタキチョウ(No.3 シロチョウ科)
キタキチョウNo.3
 一昨日より葉一段分上がって、ぶら下がり状態です。どうもこれが、キタキチョウのおねむの際の安定した姿勢のようです。
(↑のトリミング)
キタキチョウNo.3
 この時は、脚を6本使っています。風が強かったためでしょうか。
 気温は10℃どまりでしたので、夕方までこのままでした。

 そして、No.7の確認のため梯子を上ったら目の前に・・・
 
(No.5 ★)
キタキチョウNo.5★
 上側から見下ろして撮影しました。No.5の元の居場所の西側下方向(向かって左斜め下)1m余りの場所で、翔び出した経過からも
キタキチョウNo.5★
 斑紋からも、No.5のようです。
 触角の片方は欠落し、左後翅もかなり傷んでいます。よく目の黒いうちはと言いますが、キタキチョウは★になると目が黒くなるのですね。

 どこかに潜っていて、昨日の雨で力尽きたとも思いましたが、胴部の傷み具合はからはもっと時間が経過しているようにも思えます。ただ、私の人差し指に付着しているのは鱗粉で、この場所は梯子を上るたび目に入る場所ですので、見落とすとは考えにくく、やはり昨日でしょうか。

 そのこととともに、気になっていることがありました。以前、裏後翅だけから♂♀を判別し、No.5は♀としましたが、それが正しいかどうか確認することです。
キタキチョウNo.5★
 普段は見えませんが、前翅中室(翅のつけ根近く)にあるのが♂の性標だと思いますので、以前の♂♀判別は誤りだったことになります。
キタキチョウNo.5★
 上が右前翅、下が右後翅で、性標には水滴が乗っています。こうしてみると、以前判別の根拠とした後翅第8室(一番上の翅脈と縁で構成された箇所)の幅も、ご本家のYODA さんがコメントでご懸念いただいたとおり、中央付近がつけ根より広がって見えますね。^^;
 しかしながら、No.5の2枚目の裏後翅の写真では、先細のようにも見え、結局、キタキチョウの雌雄判別は、外見からではかなり難しいと再確認したことになりました。

 No.7は、相変わらずじっとしています。明日から寒くなるようですが、このヒトのように、雪も雨風も短期的な暖かさも知らん顔をして動かないことが、越冬のコツかも知れないと思うようになりました。
 
 
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